運動部や文化部などの部活動で、経験やスキルをいかして指導に携わる「部活動指導員」を、神戸市が新たに募集している。
部活動指導員は、生徒にもっと専門的な指導を提供したい学校側と、自分のこれまで培った経験を活かしたいという人の、両者の思いを掛け合わせて実現する取り組み。神戸市では、市立の中学校・義務教育学校・高等学校・盲学校で部活動の指導に携わる。各学校の運動部、文化部で、顧問の先生の補助的な役割として、部活動の技術指導、大会・練習試合の引率・審判、指導計画の作成などを担当。部活動の指導にあたっては教育委員会事務局主催の研修会なども行われる。経験やスキルはあるが指導経験がないという人も対象で、学生や休日のみの指導も含め、募集を行っている。報酬は1時間あたり1,335円~2,210円。
神戸市立桜の宮中学校(神戸市北区)で、部活動指導員として野球部の指導に携わっているのは、高橋愛舞子さん。自身の大学生活と両立し、活動を行っている。顧問の先生とともに野球の技術指導や練習試合の引率、そして生徒の相談に乗ることも多い高橋さん。生徒側が顧問に言いにくいことを伝え、共有することで、生徒と顧問のコミュニケーションの架け橋にもなっている。他にも学校生活では、新型コロナウイルスの影響で進学先の高校でのオープンキャンパスがなく、受験への不安を感じる生徒にアドバイスすることも。時には恋の相談にのることもあり、生徒からの信頼度がうかがえる。
「小さい頃からスポーツに携わってきたので、スポーツを通しての仲間づくりや、協力、団結することの大切さを教えていきたい」と話す、高橋さん。将来、教師を目指すなかで、部活動指導員の活動は、教育現場での他の先生の指導方法や、生徒たちへの指導を経験できる貴重な学びの場になっている。
神戸市の部活動指導員への登録は、市のホームページから申し込みできる。詳細は、神戸市教育委員会事務局教育人材センター、電話078-984-0741まで。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2021年7月11日放送回より