芸能界屈指の阪神タイガースファンで、お笑いコンビ「ますだおかだ」の増田英彦がラジオ番組にゲスト出演し、野球と漫才について熱く語った。出演したのは、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)とフリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年7月12日放送回。
「親父の影響で、物心ついたときから家にはデイリースポーツがあった」と明かす増田さん。「母親も、絵本の代わりに、寝る前に枕元でデイリースポーツを読んでくれた。『むかーしむかし、江川と小林がいました……』という感じで」と、家族での爆笑エピソードも。
現在は大の虎党として野球中継の解説・ゲストを務めることもあるが、今年の阪神には、どのような強みがあるのかを聞いた。
「まず、人を評価する時は“点”で見てしまいがちですが、人って“線”で生きているので『今年は』ではないんです。さかのぼると歴代の監督がしっかり種をまいている。前任の金本(知憲)監督がちょっと厳しい昭和の部活スタイルで選手を鍛え上げて、阪神タイガースに『走る野球』スタイルを根付かせた。矢野(燿大)監督がそれを引き継ぎつつ、選手の自主性を重んじる方針で結果を出して、金本監督が蒔いた種を花咲かせてる段階だと思います」(増田)
この「人は“線”で生きている」という考えは、漫才でも同じだと増田さんはいう。「今はコロナ禍で、漫才をしてもお客さんがいない状態。漫才は芸人とお客さんがいてこそ、ボケとツッコミにお客さんの笑い声が合わさって初めて漫才になると思うんです」。
さらに増田は続ける。「若手の頃から舞台の袖で、すごい漫才の方々を見て、『お客さんを手のひらに乗せている』(姿を見た)。僕はまだまだ。漫才は永遠に"習い事"だと思っている」。
そんな増田が、相方の岡田圭右と出会ったのは大学の学園祭。最初はコンビを組むことに消極的だった岡田に、増田が何度も声をかけて、「ますだおかだ」が生まれたという秘話も明かした。
長い時間をともにした相方への思いを尋ねると、増田は「相方(岡田)は、一度サラリーマンをやっていて『仕事が面白くない』と言うので、僕が強引にこの世界に引っ張ってきたんですね。相方が(コンビ結成を)オッケーしてくれなかったら、僕ひとりで芸能界に飛び込む勇気はなかったと思います。だから、僕についてきてくれて感謝してます」と率直な思いを語っていた。
そして「相方はオリックスファンなので、いつか阪神対オリックスの日本シリーズを見てみたいですね。相方と全試合で副音声をやりたいです(笑)」と熱望。ともに首位ターンを実現した阪神とオリックスだが、はたして今シーズン、2人の夢の共演(?!)なるか、注目だ。