兵庫県教育委員会は20日、男子生徒の額を圧着ペンチで殴打するなどの体罰をしたとして、播磨東地区の県立高校に勤務する64歳の男性教諭(再任用)を3か月の減給処分(1/10)にしたと発表した。また、この教諭に対する指導監督が不十分だったことから、同校の校長を厳重注意とした。
県教委によると、2021年4月、実習を指導していた男性教諭は生徒らに対し「道具を勝手に触らないように」と、あらかじめ注意をしていたというが、その後の休み時間に、1人の男子生徒が他の生徒のケーブルを圧着ペンチで挟んでいたことを発見し立腹。後ろから男子生徒の右足太もも側面を蹴り、「お前、何しとんのや」と発言。生徒は「すみません」と謝罪したが、教諭はさらに生徒の額を圧着ペンチで叩いた。圧着ペンチは片手で持てる大きさで、生徒の額には擦り傷ができたというが軽症で、流血などはなかったという。
教諭は県教委の聞き取りに対し、「注意をした直後だったので腹立たしく思った。手を出したことやけがをさせたことで、生徒に大変な迷惑をかけてしまったことを深く反省している」と話しているという。