14日、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は、東京五輪前最後となる国際親善試合に臨み、オーストラリア女子代表に1-0で勝利。きょう21日夜に行われる東京五輪での初戦、カナダ女子代表戦(札幌ドーム)へ向けて弾みをつけた。
女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサ応援ラジオ番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』7月19日放送回では、番組パーソナリティーの元Jリーガーの近藤岳登と、「エレクトーンのお姉さん」として関西で活躍する赤﨑夏実(INAC神戸広報大使)が試合を振り返った。
冒頭で近藤は、「しびれたな。おもしれー!」とコメント。「ワイルドで力強くてスピードの速いオーストラリアを、しっかりゼロで抑えて1点取って勝つって、なかなか男子では起こらない。(男子は)圧倒的なフィジカルの差があると勝てない。そこが、なでしこジャパンは強い」と自身のJリーグ経験を踏まえて話した。
ハンド判定からPK獲得となったシーンについて、「日本がショートパスをつないで、オーストラリアの選手がボールウォッチャーになった中で、急に空いたポケットに長谷川(唯)選手がすかさず入った。日本のボール回しや細かくつないだことで、マークのずれが出た。オーストラリアの選手はフィジカルが強くスピードが速いから若干油断し、そこを長谷川選手が抜け出した。この一連の流れは、なでしこサッカーの、ある意味、凝縮されたものが出た。海外のワイルドで大味でフィジカルをいかしたサッカーをしてくる相手には、こういったサッカーは通じると確実に言える」と解説した。
また番組歴2年の赤﨑は、自身がサッカーに対しては素人だと前置きしながらも、良かった選手にMF中島依美選手を挙げ、「言い方があっているかわからないが、なんか“クッション”みたい」と独特の言い回しを披露。「どんなパスでも新しく仕掛けなおす“クッション”になっていて、周りも全部見えていて、誰を使うかみたいなのを考えつつ(選択の)切り替えの速さもすごい。中島選手にパスが回ったら『なにか新しいことが始まるんじゃないか』と思ったんですが……あってます?」と発言。
近藤は「クッション!?」と驚きながらも、「素晴らしい! 自分の懐にボールを吸収して、さらにそこから新しいプレーを生み出すってことだね。(サッカー初心者向けの)解説をやったら意外といけるかも!」と、赤﨑の成長にスタジオが盛り上がった。
さらに、番組では昨年までINAC神戸でプレーしていたなでしこのエースで、日本の10番を背負う岩渕真奈選手について、PKゴールをはじめ、落ち着いたプレーぶりを絶賛。また、中島選手だけでなく、田中美南選手、山下杏也加選手、杉田妃和選手、三宅史織選手と5人が選ばれているだけに、彼女たちの躍動にも大いに期待を寄せた。そして、リスナーからのメッセージでは「(前INAC神戸の)サメちゃん(鮫島彩選手)のゲスト解説もよかった」「(オリンピックの)無観客試合残念です」といったコメントも届くなど、今回の試合や、五輪への高い関心が寄せられていた。