「将来は地元の方が無償で文化に触れられる機会を作りたい」芸術文化観光専門職大学の学生が語る思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「将来は地元の方が無償で文化に触れられる機会を作りたい」芸術文化観光専門職大学の学生が語る思い

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 劇作家・演出家での平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西、木曜午後1時~)。7月22日の放送回では、前週に続き、今年4月に兵庫県豊岡市に開校し、平田さんが初代学長を務める芸術文化観光専門職大学から、1期生となる学生が登場。充実のキャンパスライフを語った。

 オレンジの髪色が印象的な斉藤恵梨佳さんは宮城・気仙沼の出身。入寮時には車で16時間かけて両親も駆け付けた。

芸術文化観光専門職大学1年生の斉藤恵梨佳さん

「東北圏内の国公立に進学して欲しかった両親は当初、反対していました。遠いし、演劇は将来的に難しいんじゃないかって。でも合格したら『仕方ないな』と。入寮日の朝、両親は城崎温泉に行って気持ちよかったみたいで。そこでOKでした(笑)」

 地元映画館や豊岡在住アーティストが中心となり、定期的な映画上映会を開催する「豊岡映画センター」の活動にも参加するなど、すでに地域の方々との交流も始まっている斉藤さん。学業との両立が大変だが1日1日が充実しているという。

 芸術文化観光専門職大学はカリキュラムもユニークで、課題も“骨太”。「『芸術文化と観光に新しい価値を位置づけてあなたが企画したプロジェクトを書きなさい。またそこで発生する問題点や可能性について述べなさい』という3000字のレポート課題が出て……。もう、深夜のノリでがんばりました!」と斉藤さん。

 その話を聞いた番組パーソナリティーの田名部真理さんは「それ、ほとんど卒論レベルですよね?」と驚きの表情。学長の平田さんは「先生方も熱意がすごくて。調整をお願いするなど、学長が止める立場になっています」とフォローしていた。

 お気に入りの場所でもある図書館(学術情報館)で、時にはくつろぎながら課題に向き合っているという、斉藤さん。東日本大震災の直後に劇団四季が被災地で行った公演をきっかけに、演劇に興味を抱き、このたび、芸術文化観光専門職大学へ入学した。「地元の宮城県で無償で触れられる劇団を作りたい」という将来の夢に向かって、新たな環境で奮闘中だ。

芸術文化観光専門職大学の学術情報館
写真左から田名部真理さん、斉藤恵梨佳さん、平田オリザさん(写真:ラジオ関西)

※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/07/22/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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