「盛り土」←何と読みますか? ニュースでの読み方が今と昔で違います | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「盛り土」←何と読みますか? ニュースでの読み方が今と昔で違います

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 かつては、そうした専門用語を、一般の人たちにもわかるように噛み砕いたり、言い換えてきたのですが、今はそのまま伝えることが多くなっています。問題は、そこに説明が足りない、ということなのです。私も本音を言えば、本来の読みで伝えたいのですが、関係者が会見で「モリド」と言っているすぐ後に「モリツチ」と言い直すと、「どっちが正しいねん?」と混乱を招いてしまうため、やむを得ず使うことがあります。

 なぜ、そうした専門(業界)用語を使うのか。「あえて専門用語を使うことで、そのことに精通しているように思ってもらえるから……」、そんな話を、とある業界の方から聞いたことがあります。もしこれが本当だとすると、とても残念なことです。

 現代は、難しい言葉や新語が氾濫してします。意味もわからずに使ったり、間違った使い方をすることもあります。人前や公の場で話をする機会が多い人、なかでも政治家や自治体の皆さんには、「難しい話や用語を、いかにわかりやすく伝えるのか」ということを意識して話してほしいですね。

 私たちは入社したとき、「中学生くらいにもわかるような話し方(や内容)をするように」と言われました。まだまだ不十分で、できていないことはたくさんありますが、放送に携わる1人として、これからもできる限りわかりやすい言葉でお伝えしていきます。

 言葉は時代とともに、その意味も使い方も変化します。「ことばコトバ」では、こうした言葉の楽しさを紹介していきます。

(「ことばコトバ」第12回 ラジオ関西アナウンサー・林真一郎)

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