「将来は地元・沖縄で街の課題解決に挑みたい」 芸術文化観光専門職大学の学生が語る学びと夢 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「将来は地元・沖縄で街の課題解決に挑みたい」 芸術文化観光専門職大学の学生が語る学びと夢

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 今年4月に開校し、劇作家・演出家での平田オリザさんが初代学長を務める、芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)。その1期生となる学生がラジオ番組に出演し、授業の様子や将来への夢、豊岡ライフなどを語った。

 同大学の1年生、島袋凛さんは沖縄県出身。「(地方にいると)どうしてもコミュニティーが固定化してしまう」ことから、進学は沖縄以外と決めていた。高校では地域活性をテーマにした部活に参加、観劇も好きな島袋さんにとって、芸術文化観光専門職大学はまさに理想の学校だった。

芸術文化観光専門職大学1年生の島袋凛さん

 入学してみると、業界の裏話などが聞ける『観光概論』や、日常に「演劇」っぽいものが隠れていることを客観的に知ることができる『身体的コミュニケーション』など、授業も面白いという。沖縄でも高齢化による観光地の過疎化が課題となっており、将来は沖縄で街の課題解決に挑みたいと語る。

 学長の平田さんは「うちの(専門職)大学は業務経験がある方が教員になっているので、単なる座学ではないんです」と強みを述べたうえで、「地方出身の学生は『地元に帰って頑張りたい』という人が本当に多いですね。それは本当にすごいと思います。うちとしては残って欲しいんですが……」と少し複雑な表情を見せることも。

 とはいうものの、島袋さんは豊岡での生活にも魅力を感じているという。「豊岡は人と人のつながりがいっぱいある。2か月でこんなに地域の皆さんと関わりを持てているのが楽しい」。豊岡在住のカメラマンにに撮影技術を教わったり、アルバイト先のお蕎麦屋さんで地域の方々と交流を深めるなど、充実した日々を送っているようだ。

「自分でなんでもできるようになりたいんです。専門がいないから、とプロジェクトをポシャらせたくない」。島袋さんのまっすぐな思いを実現させるための学びは、まだ始まったばかりだ。

写真左から、田名部真理さん、芸術文化観光専門職大学1年生の島袋凛さん、平田オリザさん(写真:ラジオ関西)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年7月29日放送回より


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/07/29/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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