兵庫県は28日、254人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染発表数が250人を上回るのは、27日(260人)に続き2日連続。直近1週間平均の感染者数は144.0人に増加し、県内の感染確認は4万3114人となった(死者は1315人)。
28日午前0時時点で、入院患者は345人(前日比+23人)、うち重症者は19人(同-1人)。病床使用率は28.4%で、重症者の使用率は13.8%。
兵庫県は28日、国へ「まん延防止等重点措置」の適用を要請、コロナ対策本部会議を開催した。まだ国からの返答はないが、”まん延防止措置”が適用されるまで、現在行っている「感染リバウンド防止対策」の延長という位置づけとなる。7月末を期限に神戸市など10市町の飲食店に出している午後8時30分までの時短営業要請は8月1日~22日まで延長、姫路市など15市町に拡大。
兵庫県では人口10万人あたり18.4人で”ステージ3”の水準に入るなど、感染者は増加、首都圏や大阪府などで感染者数の大幅な増加がみられ、夏休みによる人出の増加が見込まれ、第5波の感染急拡大が懸念される。
井戸敏三知事はこうした状況を「やむを得ない事情」と述べた。また現在のコロナ感染状況を「第5波」とは断言していないが、第4波で高齢者の感染者やクラスターの発生、重症者の増加に対し、(7月1日以降)若者の感染者が増加する一方、若い世代、30代以下が半数以上にのぼり、クラスターがほとんどないといった特徴を挙げて、一定の変化があるとした。
井戸知事の任期は7月31日まで。ただし「県民に対して8月1日以降の対策を事前アナウンスしないといけない」と今後リバウンド防止対策の継続を求め、8月1日以降に引き継ぎたいと述べていた。
井戸知事はこのタイミングでの 「まん延防止等重点措置」要請について、8月1日に新知事がコロナ対策本部会議を開く意向を示していることは承知しているとしたうえで、「コロナは待ってくれない。対策の空白を作ってはいけない。こうした枠組みは私の責任で行う」と断言した。