兵庫県と兵庫県教育委員会は28日、新型コロナウイルス防止対策の呼び掛けに反し、5人以上の会食に参加していたとして、県職員と県教委や学校の教職員ら計92人を厳重注意や所属長注意などの処分とした。
「多人数会食」については県と県教委が2021年4~5月、全職員と教員ら計約1万9千人に対して聞き取り調査を実施。当初、104人が要請に反したと公表したが、その後の精査などで該当した人数が減った。
調査対象期間は3月1日~4月24日。処分の内訳は、県が副課長級と課長級の7人を含む56人、県教委が36人。会食の大半が3月下旬の職場の送別会で、まん延防止等重点措置の対象となった4月5日以降の会食も1件あった。時短要請以降の深夜の会食についても調べたが、該当者はいなかった。
県の担当者は「処分内容を全職員に周知し、意識の徹底を図る」と謝罪した。緊急事態宣言が発令された4月25日以降の調査は、現時点では実施しないとしている。