神戸国際大附・春夏連続の甲子園! 古豪・関学を下すも、西川主将「通過点」 青木監督「まだまだ練習」 夏の高校野球・兵庫大会 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸国際大附・春夏連続の甲子園! 古豪・関学を下すも、西川主将「通過点」 青木監督「まだまだ練習」 夏の高校野球・兵庫大会  

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 2年ぶりに開催される夏の甲子園の代表校を決める、第103回全国高校野球選手権兵庫大会の決勝戦が7月29日に行われ、神戸国際大学附属高校が激闘を制し、春夏連続の甲子園大会出場を決めた。中止となった2020年大会を除き、2大会連続で決勝に進出した神戸国際大附は4年ぶり3回目の優勝。12年ぶり8回目の栄冠を目指した古豪・関西学院高等部を7対3で下した。県大会出場157チームの頂点に立った神戸国際大附は、8月9日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する全国大会に出場する。

神戸国際大附と関学の決勝戦は、ほっともっとフィールド神戸で行われた(7月29日)
神戸国際大附と関学の決勝戦は、ほっともっとフィールド神戸で行われた(7月29日)
優勝を決め、マウンド上で喜びを爆発させる神戸国際大附のメンバー(7月29日 ほっともっとフィールド神戸)
優勝を決め、マウンド上で喜びを爆発させる神戸国際大附のメンバー(7月29日 ほっともっとフィールド神戸)

 2年前の雪辱を果たした。神戸国際大附は2019年大会の決勝戦で、1対0で迎えた9回に4点を奪われ逆転を許し、そのままゲームセット。その時の最後の打者が阪上翔也(3年)だった。打っては2安打1打点、投げては最終回を三者凡退に抑えるなど気を吐いた阪上は、「先輩たちに恩返しをしたいと思っていたので、優勝できてよかったです」と試合後のインタビューに笑顔で答えた。5回に試合を決定づける本塁打を放ち、優勝旗を手にした西川侑志主将(3年)は、「『夏を絶対取るぞ』という強い気持ちが誰よりも強かったことが、優勝につながったと思う。でも、これが通過点です」と次のステージを見据えた。チームを率いる青木尚龍監督は、「まだまだ練習して、うまくならないといけない。(選手たちは)まだ力発揮し切れていない、もっとできる。それを最後、甲子園で出したい」と手厳しかった。

激闘を終え、試合後の挨拶をする神戸国際大附と関学の選手ら(7月29日 ほっともっとフィールド神戸)
激闘を終え、試合後の挨拶をする神戸国際大附と関学の選手ら(7月29日 ほっともっとフィールド神戸)
試合後のスコアボード。7対3で神戸国際大附が勝利した(7月29日 ほっともっとフィールド神戸)
試合後のスコアボード。7対3で神戸国際大附が勝利した(7月29日 ほっともっとフィールド神戸)

 12年ぶりの夢の舞台には、あと一歩届かなかった。第一回大会から出場を続ける名門「KG」で部員100人をまとめた堀之内脩弓主将(3年)は、「最後は間違いなく、チームがひとつになれた。スタンドにいるみんなも含め、全員が一つの方向に向いて進んでいってくれた。ただ……ここまで来たらやっぱり勝ちたかったです」と達成感の中にも悔しさをにじませた。就任30年を超える名将、広岡正信監督は、「今年のチームには、優勝できる力はあったと思います。今日の試合は上出来、大会を通しても満点に近い。よくやったとしか言えんね」と手放しに誉めた。また、「(高校野球は)勝ったからオッケー、負けたらだめ、ということではないですから。今日の経験を生かして、それぞれの道で頑張ってほしいです」とエールを送った。

全国大会の舞台、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)
全国大会の舞台、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)
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