兵庫県の斎藤元彦知事(43)が就任初日の1日午後、新型コロナ対策のスムーズな引継ぎを目的とし、県の感染状況を確認するための連絡会議を開いた。斎藤知事は同日付で、県の新型コロナウイルス感染症対策本部の本部長に就いた。
元総務省官僚(前大阪府財政課長)の斎藤知事は7月18日行われた兵庫県知事選挙で初当選、8月1日に第53代兵庫県知事に就任した。
斎藤知事にとってはこの会議が“初仕事”。冒頭、「コロナ対策は待ったなしで、日曜日だが連絡会議を開いた。明日からのまん延防止等重点措置適用を前に、しっかりと状況を確認したい」と述べた斎藤知事は、その後、30分以上にわたり、防災監や健康福祉部長、感染症等対策室長といった県幹部らの報告に耳を傾けた。そのあと、主な論点として▼病床の確保▼若い世代への注意喚起▼ワクチンの接種▼飲食店への対応などを挙げ、議論を行った。
約1時間の会議後に報道陣の取材に応じた斎藤知事は、「ここ数日間、急に感染が拡大している。危機感を持って対応しなけれればと改めて思った。明日からまん延防止措置の対象なので、まずはそこでしっかりを対策をすることが重要だ」と述べ、「また、県民の皆様、事業者の皆様にお願い・協力をしていただければならない。何度も何度も、繰り返しになるのは本当に申し訳ないが、今は急拡大期であり、一緒になって食い止めていくことが本当に大事な場面。改めて協力をお願いしたい」と、県民に呼びかけた。斎藤知事はその後、全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部会議にもオンラインで初めて参加した。