兵庫県姫路市の県立高校で2021年6月、同級生をナイフで切りつけたとして殺人未遂などの容疑で逮捕され、神戸家裁姫路支部へ送致された高校1年の男子生徒(16)の少年審判で、神戸家裁姫路支部は、少年院送致の保護処分を決定した。決定は7月30日付。
男子生徒は6月15日午後4時ごろ、教室で同級生を殺害しようとして、頭や首などに果物ナイフで切りつけ、全治約6カ月のけがをさせたとされる。
神戸家裁姫路支部は、男子生徒が被害者の言動に一方的に腹を立てたとみて、「計画性が高く、強固な殺意に基づく非行。被害者の苦痛は甚大」などと指摘した。さらに男子生徒の性格について「ささいな言動を被害的に受け取り、否定的な感情に強くとらわれ、その感情を整理できずに攻撃的になった」と分析。少年院で長期間、社会適応能力を育む必要があるとした。