まんまと“アリエス”を手に入れたジェイコブ。だけど、2つが対になっている“アリエス”は単体では作動せず害はない。
そして“アリエス”のもう片方と、その起動に必要なアクティベーションキーをめぐって壮絶な奪い合いが始まるのだ。
いつもの仲間たち、いや家族たち。公私にわたってのパートナーのレティ(ミッシェル・ロドリゲス)、ドミニクの妹・ミア(ジョーダナ・ブリュースター)、天才ハッカーのラムジー(ナタリー・エマニュエル)、コメディ・リリーフ的なポジションでもある凄腕ファイターのローマン(タイリース・ギブソン)、メカにやたら強く毎回難題を見事に切り抜けるテズ(クリス・“リュダクリス”・ブリッジス)、そしてアッと驚くメンバーのカムバックもあり、ファミリーはますます華々しい闘いへ一丸となって突き進む。
前作で激しいバトルを繰り広げた、狡猾で手強いあの優れた策士・サイファー(シャーリーズ・セロン)が、ドレッドヘアーからショートヘアーにイメチェンして登場するし、ヘレン・ミレンが演じるクィニーも健在。
チラっとしか映らない車でも、マニア垂涎の名車ぞろい。ドミニクやメンバーたちの乗る車は、それぞれのキャラクターを表すような車種だし、強力な磁石を装備した車、アルマジロのような装甲車といったお楽しみも。
前作の潜水艦とのチェイスでも度肝を抜かれたが、今回は宇宙にまで守備範囲を広げるハチャメチャぶり。
それでも、なぜ、ファミリーがドミニクにとって大事なものなのかが明かされる過去の出来事、父や兄弟といった家族の過去と向き合うドラマが描かれることにより、アクションだけではない“ワイスピ”の魅力がさらにスケールアップしている。
シリーズの黄金期の4作を撮ったジャスティン・リンが今回監督に返り咲いた。今後、予定されている最終章の前後編2作も彼がメガホンを取り、シリーズの幕を下ろすらしい。エンドロールにジェイソン・ステイサムが顔を出していることからも、期待がふくらむ。
そして、ラストシーン、青いGTRで、ブライアンがやってくる……。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
出演:
ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”ブリッジス
ジョン・シナ、ジョーダナ・ブリュースター、ナタリー・エマニュエル、サン・カン、ヘレン・ミレン
シャーリーズ・セロン
監督:ジャスティン・リン
製作:ニール・H・モリッツ、ヴィン・ディーゼル 他
配給:東宝東和
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