藤原竜也が、これまでで最も謎めいた男を演じます。実写化不可能、といわれた佐藤正午のエンターテインメント小説を映画化した『鳩の撃退法』が8月27日(金)全国ロードショー。
藤原竜也が演じる主人公・津田伸一は、かつて直木賞を受賞した天才作家です。今は富山の小さな街でぎりぎりの生活をしています。
ある日、行きつけのコーヒーショップで偶然会った読書好きの男・幸地(こうち)秀吉に、「今度会ったらピーターパンの本を貸そう」と約束して別れます。ところが、その夜から幸地は家族とともに突然、いなくなってしまいます。
こうしたなか、津田は、懇意にしていた古本屋の老人の遺産として三千万円もの大金を手にします。
大喜びの津田。ところが……
「あんたが使ったのはニセの一万円札だったんだよ」
「そんなやばいもの、どこで手に入れた? あの人がかんでる……」
このニセ札を探していたのが、裏社会のドン・倉田健次郎です。津田は倉田から命を狙われることになります。
この街の出来事をもとに、津田が新作の小説を描き始めます。編集者の鳥飼なほみを呼び出して、途中まで読ませます。