沢田研二・菅田将暉がダブル主演。宮本信子・永野芽郁・野田洋次郎・北川景子・寺島しのぶ・小林稔侍ら豪華キャストがスクリーンを彩る、松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が好調です。いま全国の映画館で公開中。
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)にも見放されたダメ親父。ゴウが愛するもの、それは「映画」です。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて撮影所で働く仲間でした。
若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として、映写技師のテラシン(野田洋次郎)をはじめ、時代を代表する名監督やスター女優の園子(北川景子)、また撮影所近くの食堂の娘・淑子(永野芽郁)に囲まれながら夢を追い求めていました。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大けがをし、その作品は幻となってしまいました。
ゴウは撮影所を辞めて田舎に帰り、淑子は周囲の反対を押し切ってゴウを追いかけて行きました。
あれから50年。ゴウの孫・勇太(前田旺志郎)が、古びた映画の脚本を手に取ります。作品のタイトルは「キネマの神様」。ゴウが初監督の時、撮影を放棄した作品です。
勇太は脚本の面白さに感動し、現代版に書き直して脚本賞に応募しようとゴウに提案します。最初は半信半疑で始めたゴウでしたが……。
撮影を半分終えた頃、ダブル主演を務めるはずだった志村けんさんが亡くなり、ほどなくして緊急事態宣言で撮影が長期中断。山田洋次監督は脚本を再考し、新たなキャストを迎え、感染症対策を万全にして撮影が再開されました。