神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職「ラピス和尚」さんが、ラジオ番組を通じて、楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っていることも。
今回の辻説法は、とあるお寺の前にありました掲示板からの言葉です。「気分ひとつで大違い。もう半分とまだ半分」。和尚に聞いてみました。
本日の辻説法
「気分ひとつで大違い。もう半分と、まだ半分」
お茶碗に入ったごはん。「おいしいなぁ」と、どんどん箸が進んでしまい、気が付けば半分に……。
それではここで問題です。あなたの思いは次の(A)と(B)、どっち!?
(A)もう半分しか残ってない! もっと食べたいのにもう少しでなくなってしまう! 悲しい~
(B)まだ半分あるな~! ここからはとっておきの塩昆布があるからお茶漬けしようかな~
1つの出来事に対して、見事に正反対の考え方があります。もちろん、どちらも間違いというわけではなく、「正解」ですね。
時間の考え方もそうです。試合時間があと5分というとき、「ああ、あと5分しかない。もう時間がないから何もできない!」と悲観的な気持ちになるか、「ああ、あと5分ある。5分あったらこれもあれもできるのではないか?」と楽観的な気持ちになるか。あなたならどちらを選びますか?
ラピス和尚は、自分から見た「行ったり来たり」は、相手から見ると「来たり行ったり」と指摘します。「大切なのは自分を客観的に見ることで、揺れ動く心もすべて、そこにある現実をしっかり見据えて自分にできるベストをつくすこそが、禅の教えだ」と。
※街で見かけた「なるほど!」という伝導掲示板や名言、あなたの知りたい仏事へのご質問もお待ちしています。
ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。
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