たとえ結果が出なくても…「事実は変えられなくても 見方は変えられる」 ラピス和尚の辻説法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

たとえ結果が出なくても…「事実は変えられなくても 見方は変えられる」 ラピス和尚の辻説法

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 神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職「ラピス和尚」さんが、ラジオ番組を通じて、楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っていることも。

 今回の辻説法は、とあるお寺の前にありました掲示板からの言葉です。「事実は変えられなくても 見方は変えられる」。和尚に聞いてみました。

本日の辻説法
「事実は変えられなくても 見方は変えられる」

 東京オリンピック2020が開催され、数多くの熱戦が繰り広げられました。4年に1度のオリンピックの出場権を獲得するまでの道のりは想像を絶するほど長いものでしょう。

 子どものころから厳しい練習を重ね、他の人が遊んだりおやつを食べている時間も練習を重ねて、「どうして負けたのか、どうしたら勝てるのか」と葛藤もたくさん重ねたことでしょう。

 頂点を極めたひとにぎりの選手が出場するオリンピック。試合に勝つことができず泣き崩れる選手の姿に、大きなお世話かもしれませんが、この言葉をかけずにはいられません。

「事実は変えられなくても 見方は変えられる」

 さて、今回のオリンピックでクローズアップされたのは、競技期間中の選手へのSNSの言葉です。ほとんどが温かい応援や激励ですが、なかには心ない言葉が選手に届きました。

 和尚はいいます。「禅の考えには、時間をあらわす『今』、場所をあらわす『ここ』、自分自身をさす『己』という3つが必要です。この広い宇宙で無限の時間が流れるなか、同じ時代に、同じ地球上にいる人々同士は決して無縁ではありません。心ない言葉や行動は、やがて巡りめぐって自分にかえってくることとなるのではないでしょうか」と。


※街で見かけた「なるほど!」という伝導掲示板や名言、あなたの知りたい仏事へのご質問もお待ちしています。

ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。

【ラジオ関西『ラピスモーニング』公式サイト】

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