つまり、もともとは「ぶち飛ばす」のように「ぶち」が使われていて、それが時代とともに「転化」したり、場合によって「ぶっ」がついていったようです。
「打っ飛ばす」……勢いよく飛ばす「打っ付け」……いきなりすること、など、「勢いよく」「ひどく」「いきなり」というような、やや激しい意味が、この「ぶっ」に込められています。
それにしても、最初にこの「ぶっ」を言い始めた人は、意味を考えてのことなのか、偶然出た言葉なのか、どちらなんでしょうか。そしていつ頃から使われているのでしょうか。
そんなことを仲間と「くっちゃべっている」と……ん? 「くっちゃ」とは何だろう。「すっぽぬけ」の「すっぽ」にも意味がある? 「ろくでもない」は「ろく」は数字のことか? など、いろいろな疑問が沸き上がってきます。
言葉は難しい、そしておもしろい。これからも「ぼちぼち」調べていきます。……「ぼちぼち」って、語源は何やったっけ。
言葉は時代とともに、その意味も使い方も変化します。「ことばコトバ」では、こうした言葉の楽しさを紹介していきます。
(「ことばコトバ」第18回 ラジオ関西アナウンサー・林真一郎)