国内初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の開幕を目前に控えたなか、INAC神戸レオネッサに所属する日本女子代表(なでしこジャパン)FW田中美南選手がラジオ番組に電話出演。WEリーグ開幕への思いを語った。
出演したのは、元Jリーガーの近藤岳登と、“関西の朝の顔”赤﨑夏実(INAC神戸応援大使)がパーソナリティーを務めるINAC神戸応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)の9月6日放送回。
東京五輪では2得点を決め、存在感を発揮した田中選手。今の状況について、「オリンピックが終わって、コンディションを一回落ち着かせないといけないところに入っているが、(WEリーグ)開幕に向けて、また(状態を)上げていきたい」とコメント。それでも、WEリーグの記念すべきファーストゴールを狙っているか問われると、「はい! 歴史に名を刻まないといけないので。(ファンの)期待にそえられるように(決めたい)」と意欲満々の様子だった。
一方、INAC神戸のチーム状況については「モチベーションも高く、雰囲気も良く臨めていると思う」と、手ごたえを感じているよう。「(昨年から)フォーメーションなども変わっていますし、より勢いが増したサイド攻撃もある。『ゴールに向かうサッカー』ができていると思う」と、新たなレオネッサのサッカーを見せるべく、調整は順調なようだ。
また、WEリーグに臨むにあたって、田中選手は「プロ化になって、より結果が求められる世界になると思うので、サッカーファンだけでなく、スポーツが好きという人たちの心をわしづかみできるような、そんなリーグを見せていかないと。そのためにも、やっぱりゴールシーンが多くある方がいいと思うので、そこはFWとして責任をもってやっていきたい」と、なでしこリーグ時代にMVPを2回、4年連続得点王の実績を持つストライカーは、言葉に強い意思を込めた。
ちなみに、ノエビアスタジアム神戸での開幕戦を含め、ホームゲームではピッチそばの特別席「エキサイティングシート」36席が設けられ、ピッチとの距離はわずか2メートルという近さに。しかも、その座席で使われるのは、WEリーグタイトルパートナーでもある株式会社ウェブシャークの“体にフィットする魔法のビーズソファ”=「Yogibo」。ゲスト出演したINAC神戸の安本卓史社長がそのソファをスタジオに持参し、番組内でその話題になった際、リラックスできるソファゆえに、田中選手は「ボールが来たら危なくないんですか……!?」と心配の様子も。
近藤から「そうやねん! だからクリアするとき気をつけてね。美南くらいのテクニックがあるなら、ギリギリのところにクリア狙うとかね」と話を振られると、「クリアしたついでにちょっと座るとか(笑)、それは大げさかもしれないですけど、それくらいエンターテイナーみたいなところもあると面白いかも」と田中選手は気さくにコメント。サポーター思いの姿勢に、スタジオ全体が「素晴らしい!」と盛り上がった。
最後に、田中選手は「INAC神戸は初代チャンピオンを目指していくし、確実に(頂点を)とれるチーム。ぜひ会場に足を運んで見に来てくれれば、自分たちのパワーになるので、応援よろしくお願いします!」と抱負をコメント。改めて近藤から「ファーストゴールは?」と問われると、「自分が決めます!!」と気合いを込めた。