お笑いライブの制作を行う「K-PRO」代表の児島は、「(出場者の)この大会にかける熱を感じ、審査する方としてもすごく真剣に審査させていただきました」とコメント。リズムネタを披露した「リバイアサン」に対し、「この会場にいる全員が一生忘れられない漫才をしたんじゃないか」と称賛した。
また自身もお笑いサークル出身の構成作家・飯塚は、「(学生芸人の経験は)別のジャンルに行っても絶対に活かせると思います。この経験をずっと大切にしてほしい」とメッセージを贈った。
終了後「リバイアサン」に話を聞くと、「4年間コツコツ頑張って来たので、最後に結果が出たのが本当にうれしい」と笑みも。残り少ない学生芸人期間の目標を問うと、佐伯は「二人で三冠達成」したいと野望を明らかにする。佐伯は2019年の『学生R-1』で優勝経験があり、さらに久保寺も今年の『学生R-1』にピンで出場予定だそう。冬の団体戦『NOROSHI』で優勝すれば、前人未到の「二人で三冠達成」が叶う。
2020年『M-1グランプリ』優勝の「マヂカルラブリー」村上(法政大学お笑いサークルHOS出身)など、学生芸人からプロに進み結果を残す者が増えてきている。今回の『大学芸会』でMCを務めた「さすらいラビー」をはじめ、ライブシーンをにぎわす芸人たちにも学生芸人出身者は多い。『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)や『大学お笑いMONSTERS』(テレビ東京)といった「学生芸人」に焦点を当てた番組が誕生しているほか、『アメトーーク!』(テレビ朝日)で「大学お笑いサークル芸人」が放送(2021年6月10日)されるなど、メディアで取り上げられる機会も激増。その注目度の高さがうかがえる。いつかこの中からスターが生まれるかもしれない、と思いながら大学お笑いに触れてみてはいかがだろうか。
(取材・文=WLUCK PARK・堀越愛)