神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職「ラピス和尚」さんが、ラジオ番組を通じて、楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っていることも。
今回の辻説法は、禅のことば「白雲自去来」について、和尚に聞いてみました。
◆本日の辻説法
「白雲自去来」
まずこの言葉は「はくうんおのずからきょらいす」と読みます。
白い雲が自由自在に風にふかれるまま「スーッ」とやって来たり、去っていくさまを表します。
自分の心も吹く風とともに形を変えながら自由にプカプカ浮かべることができたらいいな、という言葉だそうです。
「白雲自去来」にはさらに「青山元不動」(せいざんもとうごかず)という言葉がくっつくことで、パワーを増します。「青山元不動」とは、青い空にそびえる不動の山のことです。
風景を想像してみてください。晴れわたった青い空にふんわりとただよう雲。そして堂々そびえる山。雲が山の近くにやってきても雲はふんわりと2つに分かれて山にあらがうことなく進んでいく。山はどんな天気であろうと堂々とそこにそびえている。
あなたは風にプカプカの雲派ですか? それとも何事にも動じない山派ですか?
※ラジオ関西『ラピスモーニング』2021年8月15日放送回より
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