神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職「ラピス和尚」さんが、ラジオ番組を通じて、楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っていることも。
今回の辻説法は、伝導掲示板のことば「自分の中に特別な何かがほしくて探してる 自分全部が特別なのに」について、和尚に聞いてみました。
◆本日の辻説法
「自分の中に特別な何かがほしくて探してる 自分全部が特別なのに」
あ~あ、自分には何の才能もないな~と、お嘆きのあなた。ほんとうに何の才能もないのでしょうか!?
和尚が幼少のころからから大切にしているお経の本に「わたしのうちに もう1人すばらしいわたしがいる そのわたしをさとると 毎日とてもたのしい」という言葉がありました。
和尚いわく、「自分は唯一無二であり、誰ともくらべようがない存在」。特に別あつらえ、略して『特別』なのです。
お稽古事が続かない。学校の成績が良くならない。仕事で評価されない。モテない。となると確かにイヤになります。思わず「どうせ自分はいつもこんな感じだし」と妙に落ち着いたりしていませんか?
ここで、あらためて嫌な気持ちの時に使ってしまう「どうせ」という言葉を調べてみました。「不満や、あきらめ」「投げやりな感情を表すさま」だそうです。これはいけません。
あなたは自分にできることを手加減せずに発揮していますか? せっかくオーダーメイドであなただけにいただいた人生です。あなたの内にいるあなたを輝かせてみませんか? 「どうせ」はやっぱりNGワードです!
※ラジオ関西『ラピスモーニング』2021年8月22日放送回より
※街で見かけた「なるほど!」という伝導掲示板や名言、あなたの知りたい仏事へのご質問もお待ちしています。
ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。
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