公演をみた平田さんは「ご覧になった皆さんは『あの通りです』とおっしゃっていましたよ(笑)。地元の方もネタにしていますよね。演劇のエッセンスが詰まっている作品だと感じました」と感想を述べた。
内藤さんは2公演を振り返り、「今回はセリフの量も多くて、市民参加の皆さんもよく覚えたなと感心しています。新しく参加した人、『夏はこれに懸けるんだ!』と毎年参加する人もいて、座組(メンバー)も充実してきている。人物の内面性、身体性の表現も年々、うまくなっている」と、コロナ禍で様々な制限が求められるなかでも、懸命に取り組んだ豊岡市民の熱意を称えた。
平田さんも「豊岡は(城崎国際)アートセンターが開館してから市民が気軽に演劇に触れられる機会が増えた。ちょっと出てみようか、という人も増えている。客席では『演劇、観たかったんだ』という方がたくさん声をかけてくださった」と、あらためて劇場という「場」で起こる交流に思いを寄せた。
番組では次回も内藤さんに現在の劇場をとりまく環境や、豊岡の魅力について話を聞く予定。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年9月16日放送回より
※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。
『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp