今度はブレーキトラブル 無念のリタイア続くJuju デンマークF4第6ラウンド | ラジトピ ラジオ関西トピックス

今度はブレーキトラブル 無念のリタイア続くJuju デンマークF4第6ラウンド

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 2021年デンマークF4の第6ラウンド(第13戦~15戦)が9月18日、リング・ジュルスランド(1.75キロ)で行われ、Jujuこと野田樹潤さん(15)は、第13戦2位、第14戦4位、第15戦はリタイアという結果だった。

 今季は獲得ポイントと勝ちにこだわり、レースを組み立てているチームJuju。第6ラウンドでは、3つあるレースの最後までニュータイヤを温存しながらポイントを稼ぐ作戦で、第13戦、第14戦はユーズドタイヤで臨んだ。「ニュータイヤに比べると、グリップが低くて滑るのでコントロールが難しかった」(Juju)が、持ち前の適応力を発揮し、予選を3位で通過。第13戦は2位で表彰台にのぼり、リバースグリットで7位からのスタートとなった第14戦でも4位に入った。ここまでの展開は、父親で監督の野田英樹さんも「5位くらいに入れば上出来と考えていたので、予想以上の結果」だった。

 最終の第15戦は、フロントローの2番手という絶好の位置からのスタート。予選前の公式練習では、ニュータイヤで最速をマークしており、作戦通りニュータイヤを装着し、得意のスピードで今季初優勝を狙うはずだった。

 ところが、スタート直後の第2コーナーで、ブレーキにトラブルが発生。コースを外れてフェンスに衝突、そのままリアイアという結果に。これまで何度もトラブルに見舞われ、そのたびに乗り越えてきたJujuだったが、「突然のことだったのでどうすることもできなかった」と肩を落とした。

トラブル続きの中Jujuの我慢が続く(NODAレーシング提供)

 Jujuのマシンは、明らかに劣化が進んでいる。第4ラウンドでは原因不明のエンジントラブルに苦しみ、燃料を満タンにして重量オーバーのハンディを背負っての走りを余儀なくされた。前回の第5ラウンドもこの問題は解決せず、マシンをコントロールして何とかポールポジションを獲得。今季初優勝を目指して後続を引き離しにかかった矢先にボディの一部がはずれ、痛恨のリタイアとなった。

「トラブルが出ているのは他のチームも同じ。でも、こちらはトラブルが出るタイミングが悪くてへこみます」とJuju。ライバルと戦い、マシンとも戦わねばならない中で、確実に経験を積み、適応力を身に着けてきた。「重量オーバーのハンディやユーズドタイヤという厳しい条件でも上位入賞できる。Jujuが確実に力をつけてきた証」と野田監督。そんなJujuの戦いも10月2日、3日のユトランズリンクの第7ラウンドを残すだけとなった。

劣化が著しいマシンにチームの模索が続く(NODAレーシング提供)

 Jujuは「今回の我慢のレースでニュータイヤを温存できたのは大きい」と、あくまで前向き。「負けても、負けても、あきらめない」を心に刻み、今季最終ラウンドをにらんでいる。

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