安全な船の運航を支えるタンクモニター 国内シェアトップの会社が実は神戸に | ラジトピ ラジオ関西トピックス

安全な船の運航を支えるタンクモニター 国内シェアトップの会社が実は神戸に

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 9月2日と3日に神戸国際展示場で行われた『国際フロンティア産業メッセ2021』。その西日本最大級の産業総合展示会と同時開催されたのが、「こうべしんきん ビジネスメッセ 2021」だ。今回、ブース出展社のなかから、セムコ株式会社(本社:神戸市西区高塚台)に同社の取り組みについて話を聞いた。

 船舶の機関室にある燃料タンクなどの液面計を主に製造・販売を行っているセムコ株式会社。「船舶なので揺れなどで危なかったり、スペースがどうしても限られていますので、どこに表示部分を付ければ見やすいかを造船所と考えさせていただいて、クルーの方が安全かつ利用しやすい位置に液面計を取り付けて運行していただいている」と話すのは、同社営業部の上手仁さん。日本の機関室の液面計においては7~8割のシェアを獲得しているほど売り上げているという。

セムコの技術が詰まった液面計。船の機関室には、燃料タンクの他、冷却水、船員の飲み水など、およそ20~30個のタンクが設置されている
それぞれの残量を正確に把握するためには、液体の特性にあわせた信頼性の液面計が欠かせない

「セムコの強みが改めて分かってきた」と胸を張る上手さん。液面計を安全に利用しやすいように制作するノウハウをいかし、様々な事業を展開している。「業務を変えたり管理の仕方を変えると、もっと楽に別の仕事ができますよと、業務改善を主とした新しいソフトウェアなどのサービスを始めさせていただいています」。

セムコ株式会社の上手仁さん

 もともとは技術職ながら、いまは営業として活躍する上手さんの名刺には“先を読む達人”と書かれている。「『こういうことを実現したいんだ』といわれたときに、その奥に何を描いているのか、なるべく早くくみ取って、提案させてもらっている」とはにかみながら答える上手さんの思いに、同社の強みが表れていた。


※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年9月14日放送回より


【ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年9月14日放送回…放送音声】

LINEで送る

関連記事