プロ野球の日本ハムや阪神で活躍した片岡篤史氏(野球解説者)がラジオ関西の番組にゲスト出演。自身のYouTubeチャンネル『片岡篤史チャンネル』制作秘話などを語った。
出演したのは、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年10月11日放送回。前週に続いての出演となった。
そのトークセンスや人脈の広さをいかして、いわゆる“ユーチューバー”としても活躍している片岡氏。プロ野球の解説だけでなく、清原和博氏や桑田真澄氏らPL学園高校時代の先輩とのトークや、自身の現役時代の応援歌「実家は檜風呂~♪」エピソードなど、興味深いコンテンツを次々と配信している。
「(YouTubeは)皆さんやっているが、少し早く始めたおかげで、認知されるのも早かったのかな」という片岡氏。「自分で考えて、すべて自分でできることが魅力であり、大変なところでもある」「(動画を撮るとき)手あたり次第にやるのではなくて、メインターゲット層に狙いを定めないといけない。それから、何でもかんでも赤裸々に話せば良いってものではなくて、これ言っちゃうといけないなって線引きもしないと……」と、野球とは別世界の、チャンネル運営の苦労も実感。それでも、「視聴者が何を求めているかコメントで直接確認できるのも良いところ」「今日起こったことを今日動画にできるタイムレスさ、それからテレビでは見せない自分の一面を見せられることが強み」「YouTubeをやらせいただき、人とのご縁も感じている」と、その醍醐味にもハマっているようだ。
実際にYouTubeチャンネル開設を期に「ファンとの距離が縮まった気がする」と片岡氏。「これまでは阪神や野球のファンの方々に声をかけられることが多かったが、今は『YouTubeを見てます!』と、とんでもないところで言われる! でも、うれしいですよ、ものすごくよく声をかけてもらえているので。バンバンたたくひともいるし(笑)」と、新たな交流も生まれた模様。声をかけられたとき、片岡氏は「必ず(チャンネル)登録してますか? 登録いただいたら次なにするか知ってますか? 拡散ですよ! 『りゅうかくさん!』ってね(笑)、そんなこと言いながらやってますけど」と、ユーモアあふれる返しも行っているそうで、スタジオを沸かせていた。
番組のなかでは野球解説者としての思いなども吐露した片岡氏。今後どのような人生を見据えているのかと尋ねられると、「何をしたいか、というのは具体的にはない」と回答。「現役を15年、引退してから15年経つが、時代も変わってきた今、『何が求められているのか?』『どんな時代なのか?』を把握していきたい。プレッシャーがない分、今はすごく楽しい」と、新たなステージでどん欲に様々なことにチャレンジする姿勢を打ち出していた。
そんな片岡氏が大切にしている言葉は、「中学時代、PL学園高校へ進学する前に当時の監督に言われた」という、『最後に笑える者になれ』。「その“最後”が指すものは、高校3年間かもしれないし、大学時代かもしれない、もしくはプロ引退の時か、人生を終える時かもしれないが……“最後に笑うために努力する”ことを教えてもらった。厳しいPL高校に進学する、どうしていいか分からなかった時期に1つの光を示してくれた言葉だった」と、恩師から受けた貴重な一言とそのエピソードを明かしていた。