ロンはポンコツです。腕はときどき外れるし、階段を降りることができません。Bボットに搭載されているはずのプログラムが1つも入っておらず、たびたび暴走してバーニーを災難に巻き込みました。
「ボクは、ガッチリセキュリティ管理サレテナイ」
バーニーはみんなの笑いものになってしまいますが、あきらめずにロンへ友だちの条件を説明し、友だちの作り方を教え、何とかしてロンに友だちを見つけてもらおうとします。
一方、Bボット製造元のバブル社は、ロンを危険な不良品として強制的にスクラップとする処分を決めます……。
この作品は、イギリスのロックスミス・アニメーションが初の劇場作品として制作しています。主題歌は、ワン・ダイレクションの活動休止後ソロ・デビューしたリアム・ペインが書き下ろす「Sunshine」です。
ネットにつながらないデバイス・ロンは、デジタルネイティブの子どもたちにとっては一見、ポンコツの不良品なんですが、アナログなコミュニケーションしかできない姿がなんだか愛らしく、憎めないキャラクターです。
監督・脚本・製作総指揮のサラ・スミスは、「自分の子どもが家に帰ってきて『今日は誰とも遊べなかった』と言ってきたことがある。今、子どもたちはソーシャルメディアのプレッシャーにさらされていて、さらに大変なことになっている。私たちが作りたかったのはソーシャルメディア時代の子どもたちの友情と、子どもたちの誰もが抱く、“自分以外の人はなんでもうまくやっているように見える”という感情」と今作を制作した動機を語っています。