神戸市在住の外国人向けに、日常の生活や在留資格の相談、日本語学習支援などを行う施設の拠点が、神戸市長田区に移転オープンした。
10月16日に神戸・新長田の「アスタくにづか」1番館南棟1階と4階に移転オープンしたのは、「神戸国際コミュニティセンター」(KICC)の本部。
KICCは市民の国際交流の促進、多文化共生の推進などにより、地域の国際化を目指す目的で、これまで神戸商工貿易センタービル(同市中央区)2階を拠点に外国人向けの支援を行ってきた。
現在、神戸市内には約4万8千人の外国人が在住。今後もいっそう外国人支援の充実が求められるなかで、KICCでは10種類以上の多言語での窓口・電話相談やホームページでの情報提供、入国在留許可などの行政手続きに関する相談に対応するほか、区役所からの依頼に応じて電話やタブレットを用いた多言語相談などを行っている。
新長田に新設された約200平方メートルの本部は、大正筋商店街に面した1階がガラス張りで、外から中が見えやすく、入りやすい外観になっている。内装は杉の木を多用した温かみのある空間。外国人と日本人がお互いに交流を深め、日本語や日本文化を学ぶことを目的とした交流スペースや会議室が設けられている。
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交流スペースではフリーWi-Fiや充電スポットの利用、図書コーナーには日本語の教科書や、多文化共生・国際交流に関する書籍を無料で貸出。また多言語で書かれた雑誌やチラシ・パンフレットなどで、NPOなどのイベントや講座・暮らしに関する手引きなど、様々な情報を入手することが可能だ。さらに、祈祷を行うことのできる部屋、授乳室も完備している。
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会議室は、「Umi(海)」「Yama(山)」という神戸らしいネーミングで、窓際には“日本らしい交流”をイメージして中からも外からも座ることができる木の縁側を設置。外国人向けの日本語教室やボランティアによるマンツーマンレッスンなどを行い、国際交流や多文化共生、留学生支援に関する活動を行う団体に向けて予約制で貸出も行っている。4階は相談業務を行う本部事務所になっている。
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