警察学校・未成年が「出来心で…」飲酒や喫煙、大量47人を謹慎処分 兵庫県警察学校 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

警察学校・未成年が「出来心で…」飲酒や喫煙、大量47人を謹慎処分 兵庫県警察学校

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 兵庫県警察学校(芦屋市)で7月、未成年の初任科生が寮で飲酒や喫煙をしたとして、男女47人(階級はいずれも巡査・地方公務員法の条件付き採用期間中の扱い)が2~3か月間の謹慎処分を受けていたことが、兵庫県警への取材でわかった。生徒らは「軽い気持ちで飲んでしまった」「出来心があった」などと話している。

 兵庫県警によると、兵庫県警察学校での大量処分はこれまでに例がないという。

兵庫県警察学校(芦屋市朝日ヶ丘町)
兵庫県警察学校(芦屋市朝日ヶ丘町)

 処分を受けたのは、2021年4月、高校卒業枠で採用された初任科生(全体で106人在籍)のうち、
▼未成年生徒33人。7月21~24日に1~5人ずつのグループで、寮の相部屋などで缶ビール(一口~数本分)の飲酒。7月11~27日には、このうち8人が喫煙。
▼20代成人生徒14人。この間、未成年生徒に酒やたばこを提供、容認していたという。酒・たばこは成人生徒が主にインターネットで購入していた。

 兵庫県警は未成年の飲酒・喫煙、周囲の容認が校内の規律違反に当たるとし、8月17日付で飲酒のみの生徒を謹慎2か月、飲酒・喫煙した生徒を同3か月の処分とするなどした。謹慎中は休日に校内の清掃活動など奉仕活動に従事させる。平日の授業は継続して受けており、来年(2022年)1月予定の卒業に影響はない。

兵庫県警本部(神戸市中央区)
兵庫県警本部(神戸市中央区)

 兵庫県警察学校では2021年4月中旬以降、生徒らの新型コロナウイルス感染が相次ぎ、教官を含め陽性者は5月中旬までで計92人に上った。この間は飲酒を禁止していたため、今回の行為とクラスター(感染者集団)との因果関係はないとしている。校内の感染状況が落ち着いた7月21日から、成人の学生のみ、部屋では密状態になり食堂では大人数になる危険性があるため、寮のロビーに限り個別での飲酒を認めていた。

 県警察学校は「未成年の飲酒や喫煙を指導する立場の警察官として不適切な行為だ。指導を徹底し、再発防止に努める」としている。

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