今のINAC神戸は、どうしても無失点がクローズアップされるが、果敢な攻撃参加ができる選手もそろっている。前線の浜野選手、田中美南選手、髙瀬愛実選手は言わずもがな、「例えばイトキン(伊藤選手)にしてもセンターバックなのにゴール前にいるし、(守屋)都弥も、(杉田)妃和も、成宮唯も前にいる。先日の試合では、ペナルティーエリア侵入回数、いわゆる『ボックス内』が20回近くあった」というのは安本社長。今のチームの唯一の課題は決定力だが、「概念にとらわれない星川監督の采配が攻撃的な数字にも表れている」と評価した。
さらに、星川監督の掛け声にも気遣いを感じると安本社長はいう。「『勝って兜の緒を締めよ』というわけではないけど、課題を与え続けている。でも、いいプレーは誉めていますよ。星川監督が『ブラボー!』と言ったときは、いいプレー。(試合だけではなく)練習のちょっとしたシーンでもその声が出ている」と、選手とのコミュニケーションを丁寧に行っていることも明かした。
近藤も「そういう意味では星川監督はスペシャリストだと思う。バランスが素晴らしいんでしょうね!」と星川監督の手腕を称えた。
なお、INAC神戸は次節、昨シーズンのなでしこリーグ女王、三菱重工浦和レッズレディースとアウェイで対戦する。キックオフは11月7日(日)午後2時。
※WEリーグ第9節、INAC神戸の2021年最後のホームゲームとなる11月14日のWEリーグ第9節アルビレックス新潟レディース戦では、『カンピオーネ!レオネッサ!!』の公開収録が決定した。さらに、安本社長は「久しぶりにINACカレーをやりますよ! (実は)あれを作ったのは岳登と僕。カレー食べてください!」と述べるなど、ホームゲームではいろいろな企画を立てているという。近藤も「みんな来てよー! お願い!! 来てもらわないと2度と呼んでもらえないから……」とアピールした。