中山寺、円教寺…兵庫に鎮座する西国三十三所の4寺院「歴パ!ひょうご地域遺産バトンリレー」(13)

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 兵庫県には、文化庁が認定した「日本遺産」が9件、国指定史跡のお城が22城あり、いずれも全国最多を誇る。また、1000を超す城跡や播磨国風土記など、個性豊かな地域遺産を数多く有している。そうした兵庫の歴史を学びながら、周辺のおすすめスポットを計15回のシリーズで紹介する。

【第13回】西国三十三所観音巡礼

 近畿から岐阜県にかけて霊場が点在する「西国三十三所観音巡礼」。心の在りようを求め、延べ1000キロにも及ぶ「祈りの道」をひたすら歩き、33か寺の札所を巡るものである。伝承では日本最古、1300年も前から続くという。なぜ「三十三」なのかというと、観音経に説く観世音菩薩が衆生(生命あるすべてのもの)を救うとき、33の姿に変化する信仰に由来している。その功徳にあずかるために行う「三十三霊場の巡拝」を意味しており、参拝し終えると、現世で犯したあらゆる罪が消滅し、極楽往生できるとされた。

中山寺(出典:HYOGO!ナビ)

 兵庫県内には4つの寺院が鎮座している。二十四番の宝塚市・中山寺は、女帝・推古天皇の時代、聖徳太子の開基と伝え、安産のご利益で知られている。二十五番の加東市・播州清水寺は、627年に伝説の法道仙人の開基とする古刹で、海抜552メートルの伽藍から明石海峡大橋を望むことができる。二十六番、加西市の一乗寺も法道仙人により開かれ、優美な国宝の三重塔と奈良・平安期の仏像が魅力的だ。二十七番、姫路市の円教寺(圓教寺)は、性空上人によって開かれ、「西の比叡山」といわれる。荘厳なたたずまいから、映画やドラマのロケ地にもなっている。

書写山円教寺

 こうした霊場の成立は11世紀ごろと見られているが、13世紀までは三十三所の順序や寺院の組み合わせは様々で、何種類もが併存していたという。室町時代中期以降になると札所が定まり、修行僧や修験者から庶民による巡礼へと民衆化していく。江戸時代には全国に広まり、関東の坂東三十三箇所と秩父三十四箇所と併せた「日本百観音」も誕生。そうして、各地の「巡礼講」から団体客が繰り出し、札所とは別に立ち寄った霊場寺院が、後の「新西国三十三箇所」に組み込まれる下地になったのである。

【参考文献】
・兵庫県公式観光サイトHYOGO!ナビ
・文化庁日本遺産ポータルサイト

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 国産米100パーセント使用・砂糖不使用・アルコール分0パーセントで、水を一滴も加えない濃縮タイプというのが特徴。麴づくりに4日かけ、さらにお米と混ぜ合わせた麹を布団や毛布でくるみ、58~60℃で丸2日かけて熟成。その後は袋詰めにして添加物を使わずに熱湯殺菌、甘酒ができあがるまで1週間ほどかかるのだそう。昔ながらの製法を守り、職人気質の5代目が丹精込めて手造りしているため、唯一無二の味わいが生まれている。


■みその老舗・甘酒の元祖「有限会社小松屋」
【公式HP】
【公式オンラインショップ】


【兵庫県公式観光サイトHYOGO!ナビ】
【文化庁日本遺産ポータルサイト】

「歴パ!ひょうご地域遺産バトンリレー」アーカイブ記事


『歴パ!地域遺産バトンリレー』2021年11月6日放送分

 

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歴パ!ひょうごの地域遺産バトンリレー | ラジオ関西 | 2021/11/06/土 18:40-18:50

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