学生が抱く『演出家・平田オリザ』の印象は… 芸術文化観光専門職大学の学生がすべてを担う初舞台開催 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

学生が抱く『演出家・平田オリザ』の印象は… 芸術文化観光専門職大学の学生がすべてを担う初舞台開催

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 日本で初めて演劇やダンスの実技が本格的に学べる公立大学として今年4月に開学した芸術文化観光専門職大学で、11月6日(土)から14日(日)まで、『忠臣蔵・キャンパス編』が上演される。

 その舞台に出演する学生が、同大学学長を務める演出家・劇作家の平田オリザさんの冠ラジオ番組で、稽古の様子などを語った。

 芸術文化観光専門職大学では現在、84人の学生が芸術文化と観光の視点をクロスオーバーさせた学習に取り組んでいる。

 今回の公演は、準備から上演に至るまでを学生が担当。俳優・制作・舞台技術のチームに分かれて取り組む大学の実習「CAT(大学の略称)パフォーミングアーツプロジェクト」の一環として行われる。

 記念すべき第1回公演は、国内外で様々な形で上演されてきた平田オリザさんの作品『忠臣蔵』シリーズの最新作だ。

『忠臣蔵・キャンパス編』は「鶴組」「鷹組」の2班に分かれて上演。オーディションにより希望者33人から12人が選抜された。「鷹組」に出演する佐藤鈴佳さんは宮城県石巻市の出身。地元ではミュージカルを習っていたという。

 9月末からオンライン稽古が始まり、10月に入ってからは対面でほぼ毎日稽古が続いている。平田さんは「今回の芝居は学食が舞台になっているので、どうしても食べるシーンが多い。マスクを外さざるを得ないので、出演者にはできるだけ外出しないようにお願いしています」と苦労をのぞかせた。

 一方、佐藤さんは「普段はなかなかオリザさんと深くお話しする機会もなかったので楽しいです。オリザさんの舞台は普段のおしゃべりのようなセリフが多いので、いつの間にか普段の会話でも、せりふっぽくなっています(笑)」と忙しい毎日を楽しんでいる様子だ。

 学長ではない『演出家・平田オリザ』について、佐藤さんは「作品を一緒に作ろう、としてくださっている。私たちがやりたいことと演出をうまく折り合わせてくれる。自分たちで作っている実感があります」と回答。1期生の思いがつまった初舞台、いよいよ幕が上がる。

写真左から、芸術文化観光専門職大学の学生・佐藤鈴佳さん、平田オリザ学長(写真:ラジオ関西) ※撮影時にマスクを外して対応

【江原河畔劇場 公式HPより】

※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/11/04/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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