「脱北者だってよ」
「掃除のバイトでしょ」
これまでユンソはジナを差別したりきつい言葉でなじったりし、ジナに嫌な思いをさせていました。ユンソは余裕の表情でジナを追い詰めて嫌味を浴びせますが、ジナは思いきってパンチを当てます。
一方、テスはジナに好意を持ちます。ジナも少しずつ心を開きます。
「血も涙もない人のように扱われてます。北の人間というだけで」
テスはジナを遊園地に誘います。
「韓国の男が好きになっちゃダメ?」
「脱北者のどこがいいの?」
ジナは次第にボクシングの世界にのめり込み、好きなことで稼げる自由と歓びをかみしめます。やがてジナは“脱北ボクサー”としてメディアから注目を集めます……。
主人公のジナを演じるのはイム・ソンミ。Netflix(ネットフリックス)で配信され、大ヒットした「愛の不時着」で韓国製化粧品の密売人を務めたことで知られます。今作が初主演で、1か月半にわたってボクシングの特訓に取り組んだそうです。