元京大アメフトQB、政府委員としてDMO政策を主導…経験豊富な実務家が大学教員に 学長・平田オリザとの出会い語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

元京大アメフトQB、政府委員としてDMO政策を主導…経験豊富な実務家が大学教員に 学長・平田オリザとの出会い語る

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 今年4月に開学した芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)では、社会経験豊富な実務家教員が指導に当たっている。学長でもある劇作家・演出家の平田オリザさんのラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、かつて政府委員としてDMO(観光地域づくり法人)政策を主導し、現在は同大学の観光分野において教鞭を執る大社充さんが電話出演。これまでの経歴や平田さんとの出会いについて語った。

大社充教授(写真:芸術文化観光専門職大学)

 平田さんが開口一番「名物教員です」と紹介した大社さんは、京都大学在学中にアメリカンフットボール部のエースQBとして京大初の全国制覇(1983年度の甲子園ボウル、ライスボウルで優勝)に貢献。甲子園ボウルでは年間最優秀選手(ミルズ杯)に選ばれた。卒業後は松下政経塾を経て、ラジオパーソナリティーや、高齢者の旅と学習を支援するNPOを立ち上げるなど多彩な経歴を持つ。大社さんは当時を振り返りながら「京大アメフト部でも松下政経塾でも共通していた教えは『自己を確立すること。自修自得、自ら悟れ』。やらされている状態では進歩しない」と述べた。

 テレビディレクターの友人からの連絡をきっかけに、2007年には元兵士らによる日米親善野球試合も開催した。「米フロリダ州ピッツバーグには平均年齢80歳の野球チームがあって。彼らは『生きているうちに、戦争をした日本の方々と野球をしたい』というんです。日本で選手を募り資金調達をして、ハワイで開催しました。皆さんと接している中で、アメリカの方は戦争から帰ってきてもリスペクトされているが、日本では戦後180度考え方が変わってしまっていて扱いが変わってしまった。そんな違いなど、いろいろ考えさせられました」(大社さん)

 そんな大社さんと平田さんの出会いは2009年。国土交通省成長戦略会議観光部会だった。平田さんが「知らない劇作家が座長を務めていてびっくりされたでしょう?」と水を向ける。

 その質問に、大社さんは「いえ、驚くことばかりでした。審議会の委員を経験した先輩方からは、がんばってもなかなか難しい会議だといわれていましたが、実際参加してみたら全然違いました。政務三役と委員が一卓で議論をし、政治主導で行われている。後に幹部職員の方にも聞いてみたのですが、基本方針を決めてもらってあとは各自で徹底してやりなさい、という進め方は新鮮でやりがいがあり、嫌ではなかったとおっしゃっていましたよ」と回答。

 その話に続けて平田さんは「この(当時の)観光部会は、今のインバウンド政策において最初に具体的な数字の計画を立てた。このことは大きな成果だととらえています。リスナーの皆さんにわかりやすい成果で言えば、羽田の国際化ですよね。若い国交省の職員は羽田の国際化は当たり前というが、成田闘争をご存じの年配の方は『ありえない、成田もあれだけ苦労したんだから、今さら羽田なんて……』と。日本人は撤退したり変更したりすることが苦手だが、あのときには有意義な話し合いが進められました」と振り返った。

 次週の番組でも、豊富な経験を持つ大社さんがゲスト出演し、芸術文化観光専門職大学での授業や観光業の現状について平田学長とトークを展開する。

芸術文化観光専門職大学の学長を務める、劇作家・演出家の平田オリザさん

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年11月18日放送回より


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/11/18/木 13:00-13:25

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