次代のホテル業界・観光業界で活躍が期待される大阪の専門学校生が、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で被災した福島県の復興支援を目的とするチャリティーカフェを、今年も12月3日から5日まで、期間限定でオープンする。
これは大阪市北区のECC国際外語専門学校ホテル・観光学科ホテルコース生が企画・運営するカフェ「Café Rapport(カフェ・ラポール)」。2011年から始まり、今年で11回目を迎える官学協働プロジェクトは、同校のホテルコース2年生と海外インターンシップコースホテル専攻3年生の計32人が合同の卒業制作として行うもの。10月に事業を立ち上げて、福島とのオンライン研修や現地研修も行いながら、準備を進めてきたという。在学期間に学んだ接客技術をいかしつつ、新型コロナウイルス感染防止の対策も徹底したうえで開催の運びとなる。カフェの売り上げは、災害復興支援金として福島県に寄付する。なお、これまでの10回で9,256人が来店し、663万5,087円を福島県に寄付してきた。
「安心してカフェを利用いただき、これまでの学びの集大成をみなさんに披露したい」というのは、11代目「カフェ・ラポール」総支配人を務める永野菜々子さん(ホテル・観光学科海外インターンシップコースホテル専攻3年)。オンライン研修最終日には福島県知事との対話もあったという。「私たちの活動の報告やいろいろなお話をする機会をいただき、貴重な経験をすることができました」(永野さん)。
11代目の「カフェ・ラポール」では、さつまいもスイーツ専門店「らぽっぽ」の協力を得て、福島県楢葉町特産のゆずを使用したオリジナルスイーツが登場。また、福島県の特産品をつかったオリジナルノンアルコールカクテル=「モクテル」の販売も行う。今回のカフェには「ふくしま銘産品市」も併設。学生が選んだ福島銘菓や日本酒、りんごやお米を販売し、福島県産品の安全性とおいしさをPRする。
さらに、今回は福島県出身のタレント「なすび」が来阪。5日には、地元ラジオ局のラジオ福島が、カフェ・ラポールからなすびを交えて生放送を行う。
◆「Café Rapport カフェ・ラポール」
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