おもちゃ業界にも「ジェンダーレス」の動き 売り場に起きている“変化” 「ここ数年で多様性の波が到来」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

おもちゃ業界にも「ジェンダーレス」の動き 売り場に起きている“変化” 「ここ数年で多様性の波が到来」

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 2021年も終盤に差し掛かり、いよいよクリスマス。大切な人へのプレゼント選びに頭を悩ませている方も多いのでは?

 子どもたちへのクリスマスプレゼント商戦で盛り上がる「おもちゃ売り場」では、ある変化が起こっているそう。

 日本玩具協会が発表する「日本おもちゃ大賞2021」では、今年から従来の「ボーイズトイ/ガールズトイ部門」が廃止され、新たに「キャラクター・トイ部門」として統一。男の子も女の子も、ジェンダーの枠にとらわれることなく、一人一人が好きなおもちゃで遊べるようにという配慮のもと、「ジェンダーレス」なおもちゃも多数登場している。また、従来の「お人形」「乗り物」のような定番のおもちゃに加え、最新技術を生かした大人用顔負けのハイテクおもちゃや、大人も一緒に楽しめる商品も増加中。

 最近の「おもちゃ売り場」の様子と、今年のクリスマスプレゼント選びのポイントについて、国内最大級の玩具・子ども用品の総合専門店「日本トイザらス」広報・郷間直子さんにきいてみました!

「トイザらス」の店舗

――最近のおもちゃ売り場は、数年前と比べてどう変わりましたか?

 ここ数年、おもちゃ売り場にも多様性の波が訪れているなと感じます。これまでの、男の子には乗り物おもちゃ、女の子にはおままごと用品、というような固定観念は徐々に薄れ、キッチンセットで遊んでいる男の子や、乗り物のおもちゃを選んでいる女の子も売り場には当たり前にいらっしゃいますね。親御さん自身の感覚も変わってきているようで、ジェンダーの固定概念にとらわれず、お子さんの興味を優先しておもちゃを購入してくださる方が多い印象です。

ガールズDIYトイ「ねじハピ」(ピープル)

 おもちゃ自体も、「男の子向け」「女の子向け」という分類は曖昧になり、誰でも楽しめるような商品がたくさん登場しています。日本トイザらスでは、ほとんどの売り場を「乗り物」「人形」のように商品のジャンルごとに区分していたのですが、性別ごとに分けていた「キャラクター・トイ」などの売り場でも、店舗改装のタイミングや新店オープンの際には「ボーイズ/ガールズ」という表示を撤廃し始めています。今後もさらに、子どもたちが自分の興味のあるおもちゃを自由に選べる環境を作りたいと考えています。

「ホルン おせわきほんセット」(レミン&ソラン) ©Disney/Pixar
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