時代劇なんかで出てくる「ごめんなすって!」や漫画で上品なおばさまが「ごめんあそばせ」と言うのも同じく「ちょっと失礼いたします」という意味で使う「ごめん」です。
「ごめん」は漢字で「御免」と書きますが、「天下御免」という言葉もあるように、物事を正式に許可しますという意味で使われていたほか、(その場から)「引く」という意味もあるようです。自分の否を認めて謝罪する意味合いばかりではないんですね。(※1)
いよいよ2021年も12月を迎えました。今年も終盤……。1年を振り返る季節になりました。"ラジオパーソライター"(ラジオパーソナリティー+ライター)こと、私、わきたかしもいろいろと反省すべきところがあります。
皆さんは何かあった時に「ごめん」と言えていますか?
どんな「ごめん」にも、大勢の人がこの社会で共存してゆくうえでとてもポジティブな価値があると思います。私はなにかあった時には素直に心から「ごめんなさい」と言えるような人になりたいです。
では、そろそろこれにて「ごめん!」
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)
(※1)「ごめん(御免)」は、大修館書店「明鏡国語辞典 第三版」よると、次のように記されている。
「ごめん(御免)」
<名詞>
(1)免許・許可などを、その決定を下す人を高めていう語「天下御免」
(2)免官・免職などを、その決定を下す人を高めていう語「お役が御免になる」
(3)拒否・拒絶の気持ちを表す語。「戦争はもう御免だ」
<感動詞>
(1)謝罪や断りなどをいうときの挨拶の語。「さっきはごめん」「ごめんね。悪かった」
(2)〔古風〕他家を訪問したり退去したりするときにいう挨拶の語。「では、ごめん」
(以上、大修館書店「明鏡国語辞典 第三版」より引用)