サッカー・J1で今季の優秀選手賞を受賞したヴィッセル神戸DF菊池流帆選手が、8日にノエビアスタジアム神戸で行われた記者会見で今季を振り返るとともに、自らのゴールパフォーマンスにも採用しているお笑いコンビ「錦鯉」にエールを送った。
「ヴィッセル神戸2021ベストシーンフレーム切手お披露目式」の記者会見に臨んだ菊池選手。今季について、「チームの目標である3位(ACL=AFCチャンピオンズリーグ出場圏内入り)は獲得できたので、それはよかった」と述べたが、自身に目を向けると、「個人的には日本代表になりたい思いでやっていましたが、達成できず悔しさが残っています。自分に満足できない」と、そのパフォーマンスには納得がいっていないという。それでも、「(課題が)今後の自分の成長につながっていくと思っています」と前を向くファイターは、「圧倒的(な存在)になればいいなと思います」と、さらなる高みを見据える。
「毎日全力でやるのが自分のモットー」という菊池選手は、来シーズンに向けて、「ACLでナンバー1になるのが僕らの最大の目標」と、ヴィッセルの一員としてアジア制覇を達成することを誓っていた。
また、コロナ禍でもスタジアムやSNSなどを通して後押ししたファンやサポーターについて「本当にファン、サポーターの方々がいての僕たちだと思いますし、その声援がなければ今年の目標を達成できなかったと思うので、本当に感謝してもしきれないです」とコメント。「自分がミスして負けたときとかも、SNSを通してたくさんの人が、『次ガンバレ!』とか『気にしなくていいよ!』とか、そういう言葉をかけてくださったので、自分は前を向き続けることができたと思います」と、感謝の思いを述べていた。
菊池選手といえば、ゴール後のパフォーマンスで、お笑いコンビ「錦鯉」の長谷川まさのりが見せるギャグポーズ「レーズンパンは見た目で損してる」を行うことでも知られる。今年8月にはクラブの公式YouTubeチャンネルでもオンラインでの“共演”が実現し、「おとうさん」と慕う間柄だ。その錦鯉は、漫才頂上決戦「M-1グランプリ」で2年連続決勝に進出することも決まっている。会見の最後にエールを求められると、「“おとうさん”として、本当に優勝してほしいと思います!」と笑顔でメッセージを送っていた。