遊びながら学べて、テクノロジーを身近に感じる企業博物館 「Kawasaki」の歴史と今を知る 神戸の「カワサキワールド」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

遊びながら学べて、テクノロジーを身近に感じる企業博物館 「Kawasaki」の歴史と今を知る 神戸の「カワサキワールド」

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 神戸・元町の海側、メリケンパークにある「カワサキワールド」(神戸市中央区)は、川崎重工グループが2006年にオープンした企業博物館。神戸港のシンボルの1つ、神戸海洋博物館の中にあり、今年で15周年を迎えた。年間およそ20万人が訪れるスポットで、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだものの、最近は平日の児童生徒の受け入れも増えてきているという。

(写真提供:川崎重工業株式会社)

 館内に入るとまず目に入るのは、博物館内最大のアトラクションであるイギリス帆船ロドニー号の模型。ロドニー号は1868年の神戸開港に際して祝砲を撃った軍艦で、その8分の1スケールの模型は大きな存在感を放つ。そして、エントランスロビー全体を使ったプロジェクションマッピングに圧倒される。フロアも含めてスクリーンとなっており、神戸港の歴史が感じられる。

 カワサキワールドでは、川崎重工グループの代表的な製品を「見て、触れる」ことができるのが一番の特徴。楽しく遊びながら学べて、製品やテクノロジーを身近に感じられる。ミュージアムショップでは、カワサキ製品に関するグッズから、港・神戸をイメージしたお土産、ここでしか手に入らないオリジナル商品まで、幅広くとりそろえる。

(写真提供:川崎重工業株式会社)

 川崎重工のブランド「Kawasaki」の製品としては、「Ninja」「Z1」などの二輪オートバイも有名だが、それだけでなく船舶、飛行機やヘリコプター、鉄道車両、ジェットスキーなど多岐に渡る分野の製品が作られている。さらに、医療用検査機器・試薬メーカーのシスメックス株式会社(神戸市中央区)と共同出資した企業が開発した国産初の手術支援ロボット「hinotori(TM)」や、自動でPCR検査をするロボットなど医療用のものも製造。近年では、航空機の機体・エンジンの両方と、宇宙機器の開発・製造を担う航空宇宙産業としてその名を轟かせている。陸・海・空だけでなく、宇宙から深海にまで多彩な製品を送り続けている。

(写真提供:川崎重工業株式会社)

 川崎重工は明治時代に株式会社川崎造船所として神戸で誕生してから、大正、昭和、平成、令和と、それぞれの時代で最先端技術を駆使して社会の発展に貢献してきた。創業者・川崎正蔵氏は、明治31(1898)年に「神戸新聞」を創刊、明治38(1905)年には神戸川崎銀行を設立するなど精力的な活動を行った人物。こうした活力が今の会社にも根付いているのだろう。

※ラジオ関西『PUSH!』2021年11月22日放送回より


◆カワサキワールド
兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号(神戸海洋博物館内)
料金 大人900円、小人(小・中・高)400円
※カワサキワールドの入館料は、神戸海洋博物館の入館料に含まれる
開館時間 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜(祝日の場合は、翌日に休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
【公式HP】

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