サッカー・J1のヴィッセル神戸は13日、ベルギー代表DFトーマス・フェルマ ーレン選手(36)の契約満了に伴い、 2022シーズンの契約を更新しないことが決まったと発表した。
アヤックス(オランダ)やアーセナル(イングランド)、バルセロナ(スペイン)などの欧州名門クラブで活躍してきたフェルマーレン選手は、2019年7月、ヴィッセルに電撃加入した、世界を知る大型センターバック。港町・神戸でもその実力を発揮し、アンドレス・イニエスタ選手やダビド・ビジャ氏らとともに2019年度の第99回天皇杯優勝に貢献。クラブに初タイトルをもたらした。また、J1リーグ戦でも45試合に出場し、今季はクラブ最高順位となる3位、2度目のACL出場権獲得の立役者の1人に。J1第14節セレッソ大阪戦では初得点も記録。試合終了間際、左足から目の覚めるような強烈なミドルシュートを叩き込み、劇的な同点弾をマークしたことも印象深い。
フェルマーレン選手はクラブを通じてコメントを発表。「自分にとって、ヴィッセル神戸でプレーできたことは大きな喜びです。皆さんと一緒に多くの素晴らしい瞬間を共有できました。応援してくれたファンの皆さん、クラブに関わるすべての人に感謝するとともに、チームの今後の幸運を祈っています」と、最後まで彼らしく紳士的なコメントを残している。また、ヴィッセルも公式SNSで「ありがとう、フェルマーレン! 神戸でのあなたの雄姿を忘れません」とメッセージを寄せている。