今、「平成レトロ」ブームがきているのはご存知ですか? 1990年から2000年の「平成初期」に流行したものが、1990年代後半から2000年代に生まれた“Z世代”と呼ばれる若者の間で話題になっているんです。「ルーズソックス」が今、女子高生に注目されているのがその代表例。当時、そのようなアイテムを使っていた世代が親になり、子どもに伝えたのが要因の一つとも言われています。
それにしても、平成が「レトロ」と言われてしまうなんて……。驚くしかないですが、同じように約20年前に流行した他のアイテムも“一周”して令和時代の今、流行るかも!? そこで当時のトレンドを思い返していると、ある一つの“文房具”を思い出しました。
それは……「プロフィール帳」です!
「わたしは○年○月○日うまれで、血液型は○型、星座は○座! わたしのいいところは○○で、わるいところは○○です。すきなひとのなまえは○○……」(※○は空欄)
このように名前や住所、誕生日、血液型などの基本的な情報や、趣味・恋愛などに関する様々な質問への回答を専用の用紙に書き込んでもらい、それを回収してバインダーで綴じる「プロフィール帳」が学校の女子たちの中で大ブームになっていました。
仲の良いクラスメイトにはもちろん、気になる男の子に渡して、「好きな人」の欄をドキドキしながら見る……なんて経験をした方も多いのではないでしょうか?
さて、プロフィール帳は今、小中学生たちに使われているのでしょうか? キャラクターの文具などを販売する「サンエックス」の広報担当・和田さんに話を聞きます。
「約4年前から弊社でもプロフィール帳を販売しています。きっかけはプロフィール帳専用のコーナーを設けている文房具店やバラエティショップを見かけたことです。内容は20年前に流行していたものと大きく変わらないですね。SNSのIDを書き込む欄が増えたぐらいでしょうか。購入されるのも小中学生がほとんどです」