兵庫県と姫路市、姫路商工会議所は19日、姫路城西の丸庭園で共同記者会見を開き、2023年に日本で予定されている「G7サミット=主要7カ国首脳会議」の関係閣僚会合について、姫路市での開催を目指すと発表した。外務大臣会合を第一候補に、保健大臣会合を含めて誘致をねらう。20日、清元秀泰・姫路市長が誘致計画書を外務省に提出した。
G7サミットは、加盟各国の持ち回りで、原則毎年開催される。前回の日本開催は、2016年の通称「伊勢志摩サミット」で、保険大臣会合が神戸市で開かれた。
清元市長は、▼2023年は、姫路城の世界文化遺産登録から30周年の記念イヤーにあたる▼全国で唯一の空襲犠牲者追悼の慰霊塔があり、平和に関する取り組みに力を入れてきたこと▼2021年10月、WHO(世界保健機関)・西太平洋地域委員会の開催実績など、「国際会議観光都市・MICE都市」としての実績があること、などをアピール。「2023年にはインバウンドも戻ってきているかもしれず、市にとって大きなチャンスだ」と意欲を見せる。
斎藤元彦・兵庫県知事は、G7サミットの2年後に予定されている大阪・関西万博を念頭に置き、「姫路での誘致が実現すれば、『国際的都市・兵庫、姫路』のイメージが印象付けられて、万博の来場者の方から兵庫、姫路に来られる方もどんどん増えてくるのではないか」と期待を寄せる。
会議場や国際メディアセンターとして姫路市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」(2021年9月オープン)を想定している。2023年の誘致に向け近畿では、姫路市のほかに大阪府堺市、滋賀県大津市が手を挙げている。