レンコン堀りのコツは根っこから本体をたどることですが、必ずしも根っこの先にレンコンがあるとは限りません。しかし、根っこをたどらないとレンコンは見つからない。泥の中に腕を入れながら、根っこの周りの泥を指先で繊細に除きながら掘り進めるんです。
強引に引っこ抜いたり、周りの泥をスコップなんかで掘ってしまうと、レンコンが途中で折れてしまいます。だから道具や機械に頼らず、ひたすら指先で泥をかき分け、掘り進めるのです。こんなに疲れる作業は生まれて初めて。おかげで指先が筋肉痛になってしまいました(笑)。
堀って探して約2時間。ようやく長さ40センチ、太さ5センチくらいのレンコンが見つかりました。貧弱なレンコンですが、うれしさのあまり、レンコンを天にかかげながら思わず「やったぁ!」と叫んでしまいました。
他の参加者のみなさんも大小さまざまなレンコンを掘り出してヘトヘトになりながらも「楽しかった」と喜んでいました。そして掘ったレンコンを家に持ち帰り、調理して食べてみたらわかったんです。
「このおいしさ! ほんま、泥の中の宝物やな!」
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)