「低気圧が近づくと頭痛がする」のはなぜ? 気圧の変化が体に与える影響とは 医師に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「低気圧が近づくと頭痛がする」のはなぜ? 気圧の変化が体に与える影響とは 医師に聞く

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――頭の痛みということで、気になるのは脳卒中との関係です。気圧が低くなると脳卒中のリスクも上がるのでしょうか?

いろいろな調査がありますが、気圧が上がったり下がったりすると、脳出血やくも膜下出血のリスクが高まると言われています。また、最も関係するのは「温度差」です。

――それは朝と昼の気温差でしょうか?

そうです、特に季節の変わり目ですね。急に寒くなったり暑くなったりする時、脳卒中のリスクは高まると考えられています。特に、寒くなる時期は血圧が徐々に上がりますので、出血性の脳卒中である脳出血やくも膜下出血の患者さんが増えると言われています。

――気温の変化にも注意が必要ですね。ただ「気圧の変化に備える」というのはなかなか難しいですね。

はい。「片頭痛が来るかもしれない」と考え、備えておくことはできますが、一番大切なのは規則正しい生活を送ること。気圧の変化は、うつ病などの精神的な不調に繋がる場合もあります。日頃から体調の変化に気を配り、心身の健康を保つように心がけてください。

◆吉田泰久 社会医療法人榮昌会 吉田病院 / 理事長兼院長 /
1952年12月の開設以来70年近くにわたり、神戸市の救急医療のなかでも脳卒中患者の診療を主に担い、急性期から回復期、在宅まで一貫した脳卒中治療を提供している。
診療科は、脳神経外科、脳神経内科、内科、循環器内科、リハビリテーション科

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