カラーはRed（レッド）・navy green（ネイビーグリーン）・choco（チョコ）の3色展開で価格は税込6万2,700円。「すでに生産が追い付いていない状態で、こんな色が欲しいという要望も届いています。現在はタンナーの方と協力して、新色を追加する予定です」（谷口さん）と人気を博す。取っ手専門店が生み出す“丈夫で長持ち”の豊岡鞄は、「TOTTE」ブランドサイトで購入すれば特典が付くとのこと。
■海を思う気持ちが生んだ、新商品
そして「TOTTE」を生んだ鞄の街・豊岡市は「海の恵みと暮らす街」。美しい海を守り未来へとつなごうと、豊岡鞄は「ALLIANCE FOR THE BLUE」というプロジェクトにも参画している。
「底引き漁で使用され、切れたり劣化して廃棄予定だった漁網が、台風や高波で海に落ちたままになっているんです。放っておくと（漁網が）消えるまでに何百年もかかってしまう。この問題を解決するため、同プロジェクトでは海中に落ちた網を回収し、洗浄・粉砕を経て糸にして織り上げ、その生地で鞄や小物を作っています。ただのリサイクルではなく、アップサイクルでより値打ちのある物にして、また世へ送り出す。そんな企画です」（谷口さん）
このプロジェクトに参画中の「TOTTE」では、再生漁網生地を使ったサコッシュを販売。他の製品と同様に軽さと強度を兼ね備えており、一見すると漁網から作られているとは分からない仕上がりとなっている。カラーは、海をイメージしたオーシャンブルーとディープブルーの2色で、「TOTTE」ブランドサイトで購入が可能。価格は税込1万6,280円。新色も追加予定だという。
谷口さんは「かばんと人が1番触れ合うのは、持ち手（取っ手）。この思いを昔から大切にして、小さな加工所で長年にわたり加工技術を磨き、ようやく自社ブランドを立ち上げることができました。今後も愛着を持って長年使ってもらえる商品作りを続けていきたい」と抱負を語った。
