幕末維新のドラマを最先端の技術で体験 「兵庫津ミュージアム」 見どころと今後の楽しみは… | ラジトピ ラジオ関西トピックス

幕末維新のドラマを最先端の技術で体験 「兵庫津ミュージアム」 見どころと今後の楽しみは…

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 兵庫県神戸市兵庫区にある兵庫津地域に、今秋、異色のミュージアムが誕生しました。その名は「兵庫県立兵庫津ミュージアム」。2館から構成され、11月3日には「初代県庁館」が先行オープン。来年後半には「ひょうごはじまり館」もお目見えします。

(写真提供:兵庫県)

 兵庫津ミュージアムが位置する神戸市兵庫区の南部は、かつてより日本の代表的な港として栄えた場所「兵庫津」として知られ、北前船が運搬する様々な物流が盛んに行われていたといわれます。兵庫津周辺と内陸部にあった幕府領などを管轄地として、慶応4年5月23日(1868年7月12日)、兵庫県が誕生。開港場の地名から、県名が「兵庫」と付けられたという説が有力だそうですが、このとき初代知事として就任したのが、後に初代総理大臣となる伊藤博文でした。

 このミュージアムでは、兵庫県、兵庫「五国」(摂津、播磨、但馬、丹波、淡路)と、それがはじまった地である兵庫津の歴史を体感できるのが特長です。

「初代県庁館」は、当時の県庁を復元した施設であり、知事執務室を含む県庁舎や、旧同心屋敷、牢屋、井戸などが再現されていて、歴史空間を、臨場感たっぷりに体感できます。

(写真提供:兵庫県)
県庁舎(写真提供:兵庫県)
取次役所(写真提供:兵庫県)

 見どころの1つは、MR(複合現実世界)体験「バーチャルVisit!」。専用の眼鏡型端末「タイムゴーグル」を装着すると、まるで目の前にいるかのように初代県知事・伊藤博文が出現。兵庫県がはじまった1868年当時にタイムスリップして、幕府最後の兵庫奉行・柴田剛中、兵庫津の豪商・北風正造、そしてこの県庁の主役、初代兵庫県知事の伊藤俊介(博文)たちと出会えるバーチャルツアーで、初代県庁を舞台に繰り広げられた幕末維新のドラマを最先端の技術で体験することができます。

(画像提供:兵庫県)

 もう1つは、「兵庫津まちあるき」です。兵庫津ミュージアムの位置する兵庫津周辺は、千年を超える歴史を今へ伝える史跡が街の中に点在しています。8世紀の初め頃に「大輪田泊」と呼ばれた港のあった場所が、まさにこの地。今も多くの貴重な神社仏閣が残っています。そんな兵庫津地域の史跡を、兵庫津ミュージアムのまちあるきボランティアスタッフとともにめぐるまちあるきイベントは、毎週土日祝に開催されています。(※参加には兵庫津ミュージアムの公式ホームページにある申込フォームからの申込が必要)。


◆兵庫県立兵庫津ミュージアム
兵庫県神戸市兵庫区中之島2丁目1-17
電話 078-651-1868
開館時間
 <4月〜9月> 9:00〜18:00
 <10月〜翌3月> 9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月31日、1月1日)※1月3日(月)は開館(翌4日が休館)
アクセス 神戸市営地下鉄海岸線「中央市場前」駅から徒歩約5分

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