兵庫県で30日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染した人が初めて確認された。市中感染とみられる。
感染したのは、いずれも県内に住む女性で、20歳代、30歳代、60歳代の3人。全員がワクチンを2回接種していて、現在、入院中だが軽症または無症状という。
3人とも海外への渡航歴がないため、県は「市中感染」とみているが、濃厚接触者はいずれも陰性になるなど、周囲への感染の広がりはないとしている。
斎藤元彦知事は記者会見で、「注意をしつつも、過度な心配はせず冷静に行動してほしい。年末年始に、買い物や初詣などに出かけたい気持ちは理解できるが、混雑した場所は時間をずらすなど、工夫して行動してほしい」と県民に呼びかけた。
県はこれまで、会食の機会が増える年末年始に限っておこなってきた、「店の利用は2時間以内、同じテーブルには4人以内」とする呼びかけを、当面続ける。また、まだワクチンを打っていない人や、医療従事者や高齢者を対象に県がおこなう、ワクチンの大規模接種について、予約を年明けの1月7日から、接種開始は1月14日からと、それぞれ1週間前倒しとする。