商売繁盛の神「えべっさん」の総本社・西宮神社に近い、兵庫県西宮市の「酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)」で、西宮神社の「十日えびす」(1月9~11日の3日間)に合わせて、毎年恒例の『堀内ゑびすコレクション展』を開催している。1月16日(日)まで。
酒ミュージアムは、運営する辰馬本家酒造が日本酒の歴史・文化を後世に伝えるため、1982(昭和57)年に設立され、今年・2022年に40周年を迎えた。
◆堀内ゑびすコレクション
西宮で生まれ育ち、 医学博士・郷土史家として活躍した故・堀内泠(きよし)氏(1924~2009)が長年かけて収集した数々の品。西宮神社の氏子青年会である「若戎会」初代会長に就任したことをきっかけに手がけた堀内氏のコレクションは主に「えびす神」を代表とする”福の神”に関するもの、郷土史、風俗風習等の資料で構成されている。
西宮神社では「十日えびす」の伝統行事でもある、大勢の参拝者が開門と同時に参拝一番乗りを目指し境内を走り抜ける1月10日の開門神事「福男選び」が2年連続中止に。 今年度も密を避けるよう12月1日〜2月末まで約3か月間にわたり『大福初詣』として分散参拝を呼びかけるなど、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を取っている。今回も堀内氏が特に思い入れの深かった福の神に関する資料を展示。さまざまな「えべっさん」の表情を楽しむことができる。