【女子サッカー】皇后杯で躍進中、中高生チーム「メニーナ」を元Jリーガーが絶賛!「伝説を残して」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【女子サッカー】皇后杯で躍進中、中高生チーム「メニーナ」を元Jリーガーが絶賛!「伝説を残して」

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 女子サッカーの日本一を決める皇后杯JFA第43回全日本女子サッカー選手権大会では、育成年代のチームの活躍が際立っている。なかでも注目は、WEリーグ首位のINAC神戸レオネッサに勝利するなど、次々とジャイアントキリングを達成している中高生主体のチーム、日テレ・東京ヴェルディメニーナ(以下、メニーナ)。5日夜に行われる準決勝では、WEリーグ勢3チーム目となる相手、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦する。

 皇后杯でINAC神戸に2-1、大宮アルディージャVENTUSに4-0と勝利したメニーナ。日テレ・東京ヴェルディベレーザの育成組織にあたる若き精鋭について、ヴィッセル神戸などでプレーした元Jリーガーの近藤岳登は、年末年始のラジオ番組で「メニーナの選手たちを褒めたい」と絶賛。「技術が高いし、INAC相手にもあわてず、ガンガン蹴って終わりということもなく、ちゃんとディフェンスラインでもつなごうとしてくる。あの技術の高さがあり、なおかつ、(格上のチームに)『負けて当たり前』と開き直ってやれる思い切りもあった」と、堂々としたプレーぶりを評する。

近藤岳登(写真:ラジオ関西)

 メニーナが金星を飾った相手、INAC神戸には、FW田中美南選手をはじめ、なでしこジャパン(日本女子代表)の選手が多く名を連ねる。しかし、一方ではWEリーグ開幕戦で2得点を挙げるなど鮮烈なデビューを飾ったFW浜野まいか(17)や、2種登録ながらすでにWEリーグで実戦を積み2022年からのトップ昇格も決まっているMF天野紗(17)といった、10代の選手たちも活躍中だ。

 その状況を踏まえて、近藤は「彼女ら(浜野と天野)は高校2年生で、(メニーナの選手たちと)同年代。レギュラーで出たりしていることを考えれば、女性に関しては、WEリーグなど、体格差とかあまりないよね。女性特有の成長の早さというのもあってか、年齢はそこまで関係ないのかも。大人びるというか。なんかちょっと俺は見ていて不思議で、(男子の天皇杯でみるような)Jリーグ勢へのジャイアントキリングとは違うなと思った」と、若き逸材の例を出しながら、持論を述べる。

 INAC神戸の星川敬監督も、昨年11月末、『カンピオーネ!レオネッサ!!』にゲスト出演した際、WEリーガーを目指す育成年代の選手へのメッセージのなかで、「女性はけっこう早い年齢で(サッカー選手として)完成するので、『早い段階でいろんなことをできなきゃいけない』という危機感を持ちながらやっていかないと。澤(穂希)さんは15歳で代表に入り、岩渕(真奈)選手(現、アーセナル/イングランド)も16歳で代表デビュー。実際に今回、浜野選手は(WEリーグ開幕戦で)点数も取っている」と、女子サッカー選手が10代ですでにトップシーンに躍り出ている例をコメントしている。そして、メニーナとの試合後にも「結果論としては良い準備ができていなかった」「敗戦は自分に責任がある」と述べたうえで、「高校生や中学生中心のチームに負けたというよりは良いチームに負けたという印象」という言葉を残し、対戦相手をリスペクトする。

 1月3日のオンエアでも「メニーナ、強いわ。どこまでいくのか楽しみ」と述べた近藤は、「メニーナが優勝したら、日本の女子サッカーの概念が変わるし、注目度も変わるのでは。WEリーグやなでしこリーグの選手たちには申し訳ないが、いくところまでいって、伝説を残して、女子サッカーの新たな歴史をスタートさせてほしい」と大きな期待を寄せていた。

 5日の皇后杯準決勝では、午後4時からWEリーグの三菱重工浦和レッズレディースと、なでしこリーグ1部に所属する10代が中心のセレッソ大阪堺レディースが対戦。また、千葉Lとメニーナの一戦は午後7時からキックオフ予定。会場はどちらも、カンセキスタジアムとちぎ。

『カンピオーネ!レオネッサ!!』パーソナリティーの赤﨑夏実(左)と近藤岳登(写真:ラジオ関西)
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