これを『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』の樋口真嗣監督が、日本で公開する劇場版として組み立てました。冒頭にはイントロダクションとして作品が生まれた背景を紹介し、各話間でメカの仕様や装備を伝える構成となっています。
声優は、新人エージェントでモデルのペネロープ役が満島ひかり、執事で金庫破りと射撃が得意なパーカーは井上和彦、トレーシー一家が大塚芳忠・森川智之・日野聡・櫻井孝宏・江口拓也、そのほか堀内賢雄・立木文彦らです。
撮影に使うキャラクター人形やジェット機・水陸両用機などメカのミニチュアは、古い資料をあたってすべて新たに制作したそうです。人形は、当時と同じく人毛で、奥行き感のある義眼を使って忠実に再現。設計図が残っていないため、映像や写真資料から複数のサイズを作りました。
爆破シーンや新しいセットは現在の技術なら、クオリティー高く仕上げられますが、あえて当時と同じような素材を使って「うまく作り過ぎないように」(ラリビエー監督)と注意しながら、照明の当て方まで以前と同じ方法を貫いたそうです。
サンダーバードの装備品は、当時としてはかなり進んでいます。例えば今作には、GPSのような仕組みで表示される地図やレーザーを発射する武器、それに催眠銃などが出てきます。日本で放送された当時「ウルトラマン」を制作し、日本の特撮界を背負っていた円谷英二がサンダーバードに大きな衝撃を受け、1967年に放送を開始する「ウルトラセブン」の描写に影響を与えた、ということです。
日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』は、1月7日(金)劇場上映開始、1月8日(土)オンライン上映開始です。(SJ)
◇日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』[原題:THUNDERBIRDS THE ANNIVERSARY EPISODES(「INTRODUCING THUNDERBIRDS」, 「THE ABOMINABLE SNOWMAN」, 「THE STATELY HOMES ROBBERIES」)]
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。